りんご花びら

これまで数字に表せないほどの花びらが風とともに消えていきました。
ピーク時を逃さず消えゆく前のりんご花びらに、新しい命を持たせたい。
青森から新しい農産物としての【りんご花びら】を世界へ!!

青森県は、我が国最大のりんご産地であり、生産量は例年40万トンを超えます。栽培面積、出荷量共に全国の過半数を誇る規模にあり、品質に関してもCA冷蔵庫などによる鮮度維持管理により、台湾をはじめとする諸外国からも高い評価が得られています。
その反面、りんご黒星病や腐乱病など手のかかる困難な病気や、生産者所得伸び悩んでいること等を背景にした後継 者不足などの課題も併存しているのが現状です。

このようなことからりんご花びら活用研究会は、りんごの付加価値化を求め従来、未活用だった「りんごの花びら」に着目し、これを活用した商品開発、研究を目的に2018年に発足しました。

「りんご花びら」は品種名:御所川原のりんごの花がお茶として商品化されました。しかし食用としては広く認知されていませんでした。
本格的に「廃棄されている花を利用できないか」との思いから、私達は 2018年、ふじ、ジョナゴールド等他種の花 びらで残留農薬試験検査から着手し、長期保存の方法を模索し始めました。そして地方独立行政法人青森県産業技術センター農産物加工研究所の協力のもと、独自のパウチ化に成功しました。食用可能な花をパウチ化することにより、長期保存が可能と なったのです。

更に調べていくうちに日本国内の各市、各県及び世界各国の「象徴としての花」は食用可能なものも多く、パウチ化で長期保存が可能となると「ジャム」「水ようかん」をはじめとする新しい加工食品の分野が創れると考えました。
各市、各 県のインスタ映えする花の加工品を「東北六県シリーズ」「○○県と○○県 手をつなぐプロジェクト」等にも活用。さらに「旅す るジャム」として現地に行かずとも、例えば、福岡県で「りんごの花びらジャム」を見て青森を旅した気持ちを味わっていただけるのではないかと考えおります。
特にりんごの花びらは、薄くて傷付きやすいため保存処理、パウチ加工が最適でした。
商品化第1弾は、【フォトジェニック】世界初「青い森の天然淡雪りんご花びらジャム」として青森県内の百貨店、大手オンラインストア、台湾工業新聞にも取り上げられ全国から問合せが殺到し、数量限定で製造した6000瓶は発表後即完売しました。